urimimuの日記

2014年  読書記録+X

6、7、8、9、10-◎ 「勝海舟」2~6巻 幕末~明治維新のオールスター総出演

 

勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (新潮文庫)

勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (新潮文庫)

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一冊700ページ×6冊、仕事が終わって夜の時間しか読めなかったが一気に読み終えた。

学校の歴史の教科書で読み(すごく昔だが)、高校時代の友人が新撰組が好きだったので、進められて「燃えよ剣」を読み(これもずいぶん昔)、「竜馬が行く」全巻をハイランドの図書室で読み(この当時、リフレクソロジーの仕事でこのホテルに行っていた)、今年、NHKの「八重の桜」全編を見、今「勝海舟」を読み終わった。

一方向からだけではわからなかった、時代の流れに少し触れたように思う。

後世に残る人勝海舟の周りの人々、一人一人にかけがえの無い人生がある。細い歴史の道のような勉強しか学校ではできないが、道の両サイドに一列で並んでいるものを見るようなものの見方では面白くないのは当たり前だ。

「赤誠」せきせい 偽りや飾りの無い心。真心。勝海舟が人を評するときによく使った言葉。

「笑って死ねるなら」その人の行くべき道なのでしょう、、と。

あの時代は特に武士にとって、完全失業、自分の将来が真っ白になっていく過程でもある。時代の恩恵を受けていた人にとって失うことの、不安、不満、怒り、絶望。新しい時代はその渦と共に、また、それを収めながら(血を流しながら)進んできたのだろう。歴史は確かにそれを教えてくれている。そして、そこには赤誠の人が希望のある未来を描いていてくれたことを教えてくれる。そしてその礎となった無数の人々がいたことを教えてくれている。

なぜ、彼はあのような生き方ができたのか?

いつも思うのだが、こういう人は良き師との出会いがある。竜馬がこの人と出会ったように。彼の場合は島田先生?父小吉?あまりにも勝海舟がすごくてその辺がさらっとされているが、人は勝手に立派になっていくとは思えない。彼にもそんな師と呼べる人がいただろう。

また、この本はほとんど明治維新で終わっている。明治の勝海舟も知りたい。