urimimuの日記

2014年  読書記録+X

16-◎三四郎 初版本の復刻で読みました。

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読んでいなかったが、夏目漱石の作品の復刻本を持っている。30年以上も前に、あまりの美しさに、初版本の復刻のセットを買っていた。本当に贅沢なつくりで、もったいなくて扉つきの書棚にずっとしまってあった。なかには1ページずつナイフで切っていくというものもある。この本を私はいつ読むのだろう?と時々眺めてはいたが。

15冊目の学生と読む・・を読み出したとき、自然と手にし読み出した。最近読む本はペーパーバックのものが多く、工夫された装丁ではあるが、この本を手にしたら、なんともいえない喜びに包まれた。全ての感じにルビが打ってあり、旧仮名遣いも、あまり苦にならない。たっぷりの大きさの本は何て安心感があるのだろう。ただ小説を読むという以上に芸術品に触れているような・・・。読書とはなんと贅沢。

もちろん作品もよかった。漱石だもの当たり前か。あの語り口、すきだなあ。f:id:urimimu:20150301095829j:plain