urimimuの日記

2014年  読書記録+X

18-○ 明治維新後の勝海舟健在

 

それからの海舟 (ちくま文庫)

それからの海舟 (ちくま文庫)

 

 TBSラジオの「セッション22」でコメンテーターが言っていた「少数意見のほうが正しかったということが、歴史を振り返ってみると多いのです。だから、民主主義は結局多数決で決めるのだが、その少数の意見にも、真摯に耳を傾けなければならないのです。」と。これは現在の安部政権に対しての言葉だったと思う。

勝海舟の一連の本を読んで、彼が明治をどのように生きたのかを知りたくて、この本を選んだ。表舞台に立つことはなかったが、大きな視野は健在だったが、それも少数者。「相手を生かして自らも生きる」そんな言葉で言いたくなる。        人は切らなかったが、武術家としての修行の中で理屈でなく体にしみこんだ生き様なのではないかと思う。目の前の損得しか見えないと、その「つけ」は誰が払うのか?彼はそんな事も見えていたのではないかと感じた。