urimimuの日記

2014年  読書記録+X

3-◎ 維新の空海?

 

勝海舟 (第1巻) (新潮文庫)

勝海舟 (第1巻) (新潮文庫)

 

 約70年前の作品(文庫本は初版は昭和43年)漢字の使い方がびっくり。

例えば・・~して終わった。(~してしまった)と表すなど、始めは理解できないことが多かった。これでは明治時代にかかれた作品など読めるはずも無い。

明治維新の時代を読むといろんなところに勝海舟が出てくる。一度ちゃんと知りたかった。文庫本で、約680ページが7冊。1は勝海舟の父~長崎まで。

「100年後の子孫のためになるよう自分たちが死に物狂いでこの国のために学ぶのだ」という精神が2年前に読んだ空海そのもの。学びながら実際に使えるようになっていく、学習と実践が一体化している。空海遣唐使として中国に渡ったときには、中国語、サンスクリットをしっかり使えていて、30年分の仕事を2年足らずで仕上げたのと同様に勝海舟も長崎で始めてオランダ人から学ぶときにはオランダ語はもちろん、広い見識が役に立って、更に多くのことを学んでいく。

そして父親譲りか人に対しての情が篤い。とても気持ちのよい読み物だ。つい、時間があると読んでしまう。今週は好きなラジオ番組セッション22よりこの本に軍配が上がっている。